腰痛の原因は腰じゃない!?腰が痛くなる本当の原因と対処法

こんにちわ!治療家一筋13年、整体院院長の小村です。

「朝起きると腰が痛い」「季節の変わり目になると腰が痛くなる」「定期的にぎっくり腰のようなきつい痛みが出る」この様に腰に痛みやつらさを感じている人は多いんじゃないでしょうか。

以前、自覚症状の状況として肩こりがかなり多いと紹介しましたが、実は腰痛で悩んでいる人も負けず劣らず多いんです。

平成25年の厚生労働省調べでは、腰痛の悩みが男性では1位、女性では2位となっている程です。

厚生労働省:国民生活基礎調査 世帯員の健康状況

なぜこれほど多くの人が腰痛を感じるのでしょうか?それは結論を先に言ってしまうと、普段の生活習慣の中に腰痛につながる原因が多く潜んでいるからです。

どういった生活習慣が腰痛の原因になるのか、またどういった事を気を付ければ腰痛の予防・改善につながるのかまで詳しくお話しますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

1.病院では腰痛の85%は原因不明!?

「痛みが腰にあるんだから腰に原因があるんだろう」と考える方は多いと思いますが、実はそんな事もありません。

厚生労働省の腰痛対策ではこの様に書かれています。

医師の診察および画像の検査(X 線や MRI など)で腰痛の原因が特定できるものを特異的腰痛、厳密な原因が特定できないものを非特異的腰痛といいます。ぎっくり腰は、 椎間板(ついかんばん)を代表とする腰を構成する組織のケガであり、医療機関では腰 椎捻挫(ようついねんざ)又は腰部挫傷(ようぶざしょう)と診断されます。しかしな がら、厳密にどの組織のケガかは医師が診察しても X 線検査をしても断定できないため 非特異的腰痛と呼ばれます。腰痛の約 85%はこの非特異的腰痛に分類されます。

参照:腰痛対策ー厚生労働省

要するに、病院の診察や画像検査で原因が特定できる腰痛は15%で、85%の腰痛は原因不明という事です。

「そんなに原因ってわからないものなの!?」って驚きませんか?

病院で原因が特定できるものを『特異的腰痛』、原因が特定できないものを『非特異的腰痛』というのですが、これについてもう少し詳しく見ていきましょう。

1-1特異的腰痛

これは先程も説明したとおり、病院の検査で原因が特定できる腰痛です。

代表的なものとしては、腰椎椎間板ヘルニア(ようついついかんばんへるにあ)・腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)などは聞いたことがあるかもしれませんね。

他にも腰痛だと思って病院に行ったら、背骨の骨折・細菌による背骨の感染症・ガン・脊椎炎・動脈瘤などの『重大な脊椎病変』が見つかる事もあります。

このような『重大な脊椎病変』が原因で腰の痛みがでるのは、腰痛患者の中でも1~5%程しかいないと言われています。

しかし、いくら頻度が少ないからといっても、命にかかわる危険性があるので、もしこの様な病気が疑われるような症状があるなら、できるだけ早急に医療機関の診察を受ける必要があります。

ですので、『腰痛診療ガイドライン』でもしめされている、これらの疾患が疑われるポイントをご紹介します。

1-1-1病院に受診するべき身体のサイン

これは『レッドフラッグ』と呼ばれているチェック項目ですが、以下の様なものです。

  • 発症年齢が20歳未満か55歳超
  • 最近の激しい外傷歴(高所からの転落、交通事故など)
  • 動作・姿勢・時間に関係なく絶え間ない痛みがある
  • 胸が痛い
  • ガンの病歴
  • 長期間にわたるステロイド剤を使った事がある
  • 非合法薬物の静脈注射、免疫抑制剤の使用、エイズに感染している
  • 全般的な体調不良(病気などで長期間に渡って食事が不十分、重度のアルコール中毒など極端なケースを想定したものです)
  • 原因不明の体重減少(あきらかな病的な痩せ方という意味)
  • 腰が全然曲がらない状態が続いている
  • 背骨を叩くと響く様な痛みがある
  • 身体の変形
  • 発熱
  • 排尿困難、残尿感、尿失禁、便失禁や肛門付近の感覚がない

特に、最後の項目が当てはまる場合は早急に医療機関に受診する必要があります。

もちろん、この項目の1つでも該当すれば、必ず重大な疾患があるというわけではありません。ですが、命にかかわる重大な疾患を見逃さない為にも、知っておいていただきたいと思います。

1-2非特異的腰痛

こちらは病院の検査で原因がはっきりしない腰痛ですね。全体の85%はこの腰痛だと言われていますが、日々現場で患者さんの身体を実際に見させていただいている私の感じでは、もっと多いんじゃないかなというのが正直なところです。

「でも病院で検査してもわからないんだったら、原因なんてないんじゃないの」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

痛みという結果には必ず原因があります。

では、少し前置きが長くなりましたが、次は具体的にどういった原因があるのかみていきましょう。

2.病院でもはっきりしない腰痛の原因は?

先にも少しお話ししましたが、腰痛の原因は普段の生活習慣の中に多く潜んでいます。

では、具体的にどういった事が原因になってしまうのか、治療家としての私のこれまでの経験もふまえてお話していきます。

2-1筋肉や骨格の問題

これは腰に限ったことではありませんが、筋肉や骨格に問題が原因となっているタイプです。

2-1-1筋疲労や筋力の低下

普段の姿勢の悪さなどから、身体にバランスの悪い負担がかかってしまい、疲労がたまりやすくなってしまいます。

疲労がたまってしまうと、筋肉が固くなってしまい、固くなった部分の血流が悪くなってしまうため、より疲労がたまりやすくなり痛みが出てしまいます。

  • デスクワークや車の運転などで長時間同じ姿勢が多い
  • 立っている時に無意識に片足に体重をかけてしまう
  • 足を組んで座る事が多い
  • 重い荷物を持つことが多い
  • 中腰の姿勢をする事がおおい

このような方は、無意識に腰に負担をかけやすくなっているため注意してください。

また運動不足などによって、筋力が低下してしまう事も血流が悪くなってしまう事につながるので、腰痛の原因となってしまいます。

2-1-2骨格の歪み

疲労や筋力低下はそのまわりの関節などにも悪い影響を与えてしまいますから、骨格のゆがみにつながってしまいます。

身体がゆがんでしまうと、身体にかかる様々な負担をバランスよく支えられなくなってしまうため、余計な負担が身体の色々なところにかかってしまう事になります。

腰は身体の中心であり、特に負担がかかりやすい場所であるため、身体がゆがんでしまうと腰痛につながりやすいというわけですね。

そして、身体がゆがんでしまうと無意識に身体が緊張した状態になってしまいます。緊張状態が続いてしまうと、寝つきが悪くなったり眠りが浅くなったりしてしまい、自律神経のバランスが乱れてしまうため、次にお話しするストレスや内臓の問題といったものにもつながってしまいます。

2-2ストレスなど心因性の問題

一概に全てのストレスが悪いとは言い切れませんが、強いストレスや慢性的にストレスがかかる状況にいると、自律神経のバランスが乱れてしまいます。

自律神経は血流や内臓の働きなどを調整していますから、自律神経のバランスが悪くなると血流が悪くなってしまうため、やはり痛みにつながってしまいます。

また、心理的なストレスによって脳が痛みに敏感になり、少しの痛みでも過剰に反応してしまうともいわれています。

  • 職場での人間関係に悩んでいる
  • 仕事量の多さや仕事上の不満がある
  • うつ状態である

日本整形外科学会と日本腰痛学会がまとめた『腰痛診療ガイド2012』では、このような社会心理的な要因で腰痛になる事が多いといっています。

ただ、今まで多くの腰痛患者さんをみてきた立場からすると、確かに心理的な要因で腰に痛みがでている場合もあると思いますが、多いかと言われると「う~ん」というのが正直なところです。

2-3内臓の問題

胴体の内部には腹腔という空間があり、そこに様々な内臓が詰まっています。そして、内臓の大きさはその人の腹腔の大きさによってある程度決まっています。

内臓が、病気や胃腸の疲れ・便秘などによって、肥大したり固くなったりすることによって、お腹や腰の血管などの組織を圧迫してしまいます。

この様に圧迫され痛みを感じるようになる事が、腰痛の原因になります。

2-3-1胃腸の疲れ

胃腸の疲れや問題というと、お腹が痛くなると思われるかもしれませんが、実は胃腸が疲れて弱くなると腰に痛みがでる事も多くあります。

  • 食べすぎ飲みすぎ
  • 冷たい食べ物や飲み物ばかりとっている
  • 姿勢が悪い
  • ストレスがたまっている
  • 睡眠不足

この様な事が多いと、内臓も疲れて弱ってしまいます。弱ってしまうと内臓は固くなってしまいます。

そうすると、内臓の周りにあり支える役目をしている筋肉なども固くなってしまい、腰が圧迫され余計な負担がかかってしまいます。

つまり、腰の筋肉などに余計な負担がかかり血流が悪くなってしまうため、結果として腰に痛みが起こってしまうのです。

このような胃腸の疲れというのは、イメージしにくいかもしれませんが、多分ほとんどの人が経験したことはあると思います。

例えば、食べ過ぎた翌日胃がもたれたような感じがしたり、飲みすぎた翌日胸やけがしたりしたことはないですか?わかりやすくいうとそんな感じです。

こういった胃腸の疲れは、病院の検査でなんらかの病気として検査結果に出る事もあれば、反応が出ない事もあります。

ですが、胃腸の疲れから腰痛が起こる事は多くみられます。

2-3-2便秘

便秘もお腹が張ったり痛くなったりすると思いますが、実は腰にも影響が出てしまいます。

便秘が慢性化してしまうと、便が溜まるだけでなく便から発生するガスも溜まってしまい、大腸を膨張させてしまいます。

そうすると、周りの血管や神経などの組織を圧迫してしまい、血流の悪さをまねいてしまい、腸に近い腰に疲労が溜まりやすくなります。

つまり、常に痛みが出やすい状態になってしまうため、日常生活で腰にちょっとした負担がかかる事がきっかけで、腰に痛みが出てしまうのです。

便秘の悩みは、男性より女性の方が圧倒的に多いので、女性で便秘が腰痛の原因になっているケースはよく見られます。

3.腰痛にならない為の対処法

この様に、痛みが出る原因は多くの場合腰にはなく、色々な原因から身体の様々なところに疲れや不調が起こった結果として、腰に痛みが出てしまいます。

という事は、腰痛を予防・解消していく為には色々な原因に対して対処が必要になりそうですね。

では、具体的にどういった事を気を付ければいいのか見ていきましょう。

3-1何気ない動き・姿勢を気を付ける

まずは、すぐに簡単に取り組めるものとして、普段の何気ない動きや姿勢を気を付けて、腰に負担をかかりにくくしていきましょう。

3-1-1姿勢

一番気を付けていただきたいのは、座っている時や立っている時の姿勢です。

良い姿勢とはどんな姿勢か、どうやって良い姿勢を作るのかはこちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてみて下さい。⇒姿勢が悪いと体調も悪くなる!?今すぐ姿勢を改善する方法

姿勢を気を付ける他にも、立っている時や座っている時の注意点として、

  • 足を組んで座らない
  • 片足に体重をかけて立たないようにする
  • 長時間座る事が多い人は1時間に1回休憩をとり軽く身体を動かす

この様な事を気を付けましょう。姿勢は、意識次第ですぐにも取り組め、軽い腰痛ならこれだけで改善する事も少なくないので、ぜひ意識してみてください。

3-1-2起き上がり方

「起き上がる時に腰が痛い!」という方は多いんじゃないでしょうか?

実は、寝ている状態から身体をおこす時に、仰向けのまま上半身を起こそうとすると、腰にかなりの負担がかかるんです。

なので起き上がる時は、身体全体を完全にどちらか横向けにしてから、腕の力も利用して起き上がるようにしてみて下さい。

今現在起き上がる時に腰が痛い方はもちろん、どうもない方でもこの起き上がり方を習慣づける事で腰痛の予防になります。

3-1-3かがむ時や物を持ち上げる時

普段の動きの中で最も腰を痛めやすい動きは、中腰になった時や中腰の姿勢から物を持ち上げる時です。つまり中腰は腰に負担がかなりかかりやすいという事ですね。

中腰になる時は、上半身だけを倒すのではなく膝も一緒に曲げて、上半身をあまり倒さなくてすむようにしましょう。

また、物を持ち上げる時は下の写真の様に、中腰の状態で持ち上げるのでなく、膝を曲げて持ち上げるものを身体にできるだけ近づけた状態から持ち上げるようにしてください。

 

3-2適度な運動

適度な運動や身体を動かして、筋肉を維持したりつけたりすることも必要です。

ウォーキング・ランニング・水泳・ストレッチ・ヨガ・ラジオ体操・筋トレなど、ご自身で無理なく続けられる物であればなんでもいいのですが、大事なのは続けられるものをする事です。

理想は全身をバランスよく動かす運動をする事がいいのですが、ここでは腰回りの筋肉を動かす運動を1つあげておきます。※もしこの運動で痛みを感じる場合はすぐに中止してください。

まず仰向けに寝て、両手は手のひらを下に向けて身体の横、膝は90度くらいまげます

次にその状態から、無理のない範囲で腰をゆっくり2秒ぐらいかけて持ち上げていき、頂点で2秒とまる

2秒とまったらゆっくり2秒ぐらいかけて腰を降ろしていく

5回をワンセットで1日に5セットぐらいを目安に行ってください。そんなにできないという方は、自分でできる回数から始めても大丈夫です。

3-3ストレスをため込まない

ストレスを完全になくすというのは難しいですが、できるだけため込まない様にすることは可能です。

一言でストレスといっても、人それぞれ生活環境も人間関係も違い、感じるストレスも千差万別です。ですので、一概にこれをしたらいいですよというのは言えないですが、私のおすすめは休日にレジャーに出かけたり運動をする事です。

出かけたり運動をして違う環境に身を置いたり汗をかく事は、多少肉体的な疲労はありますが精神的なリフレッシュになり、ストレス解消や自律神経のバランス整える事に効果的です。

そして、心地のいい肉体の疲労感は、寝つきが良くなったりぐっすり眠れるようになる事も期待できるので、睡眠の質が良くなり結果的に疲れもとれやすくなると考えられます。

もちろん、出かけたり運動するといっても無理のない範囲で行う事が大切です。またご自身で自分なりのストレス発散方法がある方は、それを活用してもらう事が一番です。

3-4内臓を疲れさせない

  • 暴飲暴食をしない
  • 冷たい飲み物や食べ物をとりすぎない
  • ストレスをためこまない
  • 睡眠の質を上げる
  • 姿勢をよくする

内臓を疲れさせない為には、この様な事が必要です。

暴飲暴食はイメージしやすいと思いますが、冷たい食べ物や飲み物をとりすぎる事は内臓を冷やすことになりますので、やはり悪影響をあたえ結果的に疲れにつながります。

食事に関しては、アルコール・脂質・糖質の取りすぎに注意する事や、毎日の食事のリズムに気を付ける事も必要です。

睡眠に関しては、長く寝るという事ではなく、寝る時間と起きる時間をできるだけ一定にするという事です。早寝早起きというのは昔から言われていますが、身体のリズムを整えるためには重要な事です。

身体のリズムが整うと自律神経のバランスも整います。そして、内臓は自律神経によって支配されていますから、自律神経のバランスが整うという事は内臓の働きもよくなる事につながるのです。

また便秘は、食物繊維や水分を良く取る事も重要ですが、骨盤周りのゆがみによって腰痛と同時に起こる場合もあります。なので、「なんとなく身体がゆがんでるな」と感じる方は、専門家にゆがみや姿勢をみてもらうことも効果的です。

4.まとめ

こうやって聞いてみると、「当たり前の事だな」と思う事もおおかったんじゃないでしょうか?

ですが実際に痛みが出ると、痛みの方が気になるため痛みばかりを取り除こうとしてしまいます。

ですがそれでは、『家(身体)が火事になった時に火災報知器(痛み)をとめる事に必死になって家は火事のまま』というような状態です。

これでは腰痛は繰り返すばかりです。今現在腰痛でお悩みの方も、なんとなく気になるけど支障を感じてない方も、ぜひ生活習慣を少し見直してみて下さい。

最後までお読み頂きありがとうございます。感謝致します。

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