突然子供が腕を動かさなくなる!?肘内障の安全な治し方

こんにちわ!治療家一筋13年、整体院院長の小村です。

  • 「子供の手を少し引っ張ったら肘を押さえて痛そうにしている」
  • 「手を付いた後から腕を付いた方の手を動かそうとしない」

お子さんがこの様な状態や症状になったら、小児肘内障(以下肘内障)の可能性が高いです。

肘内障は簡単に説明すると、肘が脱臼している状態をいいます。

脱臼というと、関節が外れているような大変な状態を想像されるかもしれないですね。

ですが実際はそうではなく、6歳までの子供にはちょっとした事でよく起こるものです。(6歳以降でもなる事はあります)

そこで今回は、肘内障の症状や治し方、注意点などもお話ししますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

もしかすると、今現在隣でお子さんが泣いている方も見ていらっしゃるかもしれないので、症状や対処の仕方からお話ししていきます。

1肘内障はどんなもの?

まずは肘内障はどういった症状が出るのか、そして注意点を見ていきましょう。

1-1肘内障の症状は?

肘内障になった時の子供の状態や症状としては、

  • 腕をダラーンと下げた状態から動かそうとしない
  • 腕を動かそうとちょっと触ると(特に肘)痛がったり泣いて嫌がる

ほとんどの場合は、こういった症状や状態になります。

子供は自分の症状をうまく説明する事は難しいですから、親御さんがしっかり判断してあげてください。

いきなりだと焦ってしまうかもしれないですが、手を引っ張った後や子供が手を付いた後に上記の症状が出たら、肘内障を疑ってください。

しかし同じような状態でも、肘内障ではない場合もあるので注意は必要です。

1-2腫れていたら注意

「腕を引っ張った後から腕を動かさなくなった」という様に、理由がはっきりしていれば肘内障の可能性が高いです。

しかし理由がはっきりしない場合は、こけて強く手を付いたり肘をどこかにぶつけている場合もあるので注意してください。

その場合は、痛がっていない方の肘と比べて腫れていないかを確認してください。

  • 見た目でわかるぐらい腫れている
  • メジャーで両方の肘の周りを測ってみて、明らかに腫れている

このような場合は、骨折などの可能性があるので必ず整形外科に行くようにしてください。

肘内障の場合は、ほとんど腫れる事はありません。

2肘内障の治し方

腫れもなく肘内障と判断したら次は治し方(徒手整復)ですが、1つ注意点があります。

今回これをご紹介する理由は、どうしても病院や整骨院に行けない緊急時に少しでも早くお子さんの痛みをとってあげてほしいからです。

肘内障だろうと思っても、基本的には病院(整形外科)や接骨院・整骨院で一度みてもらうようにして下さい。

整復方法はさほど難しいものではありませんが、安易に行うと悪化させてしまう場合もあります。

行う際は細心の注意を払って行うようにして下さい。

2-1整復の仕方

整復がうまくいけば、子供の肘を持った方の親指で『クリック音』という、骨がはまるような音が感じられます。(クリック音がわかりにくい場合もあります)

感じ方は人それぞれですが、ポコッと入ったような感じだったり、コリッとしたような感じです。

これから一連の手順をお話ししますが、全て行わなくてもクリック音が認められれば、そこで終了してもらったら大丈夫です。

  • 右腕が痛い場合(モデルは6歳の男の子)
  1. 子供の右肘を術者(親)の左手で把握し、右手で子供の手首を持つ。強く押さえる必要はありません。
  2. 手首を持った右手で、子供の手のひらが下を向くように手首を内側に回す(回内)
  3. その状態のまま、子供の顔(顎)に向かう方向に肘を曲げていく(屈曲)

ほとんどの場合ここまででクリック音が認められ整復終了になりますので、ゆっくり肘を伸ばしていってあげて下さい。

  • 左腕が痛い場合
  1. 子供の左肘を術者(親)の右手で把握し、左手で子供の手首を持つ。強く押さえる必要はありません。
  2. 手首を持った左手で、子供の手のひらが下を向くように手首を内側に回す(回内)
  3. その状態のまま、子供の顔(顎)に向かう方向に肘を曲げていく(屈曲)

こちらもクリック音が認められたら整復終了になりますので、ゆっくり肘を伸ばしていってあげて下さい。

もし手順を全て行ってもクリック音が感じられなくても、一度整復は終了してください。

2-2整復後の確認方法

整復が終了した後は確認のために、お子さんが自分で肘を曲げたり手を上げたりするように誘導してみて下さい。

肘を曲げたりバンザイができたらしっかり整復出来ているサインなので、それでOKです。

子供さんによっては恐怖心からすぐに手を動かそうとしない場合があります。

ですがしっかり整復できていれば、時間がたってからと自発的に動かす場合もありますので、しばらく様子を見てみて下さい。

もしクリック音が認められず時間がたっても腕を動かさない場合は、それ以上自分で整復は行わずにできるだけ早く病院や接骨院・整骨院に行ってください。

2-3後遺症の心配は?

整復後に肘を曲げたりバンザイができていれば、基本的に後遺症の心配はありません。

ですが、何度も肘内障を繰り返してしまうと癖になってしまうケースもあります。

最初に少しお話ししましたが、特に6歳くらいまではちょっとしたことで簡単に肘内障を起こしてしまいます。

ですので特に、整復後しばらくは肘内障の原因となってしまう様な行動は避ける様にした方がいいでしょう。

3肘内障とは?原因や注意点

次は肘内障を繰り返さない為に、肘内障とはどういったものなのか、そして原因や注意点を見ていきましょう。

3-1肘内障のメカニズム

上の図は、成人の肘を外側から横向けにみた時の簡単な図です。(下手な絵ですいません笑)

腕を捻ったりするときに重要な役割をする橈骨頭のそばには、輪状靭帯という橈骨を止めておくバンドの役割を持った靭帯がついています。

成人の場合は腕を少々引っ張っても、橈骨頭の膨らみがありますから輪状靭帯がはずれてしまう事はそうそうありません。

ところが上の図の様に骨の発達が未熟な子供の場合、橈骨頭の膨らみがまだあまりありません。

ですから、腕を引っ張ると輪状靭帯が橈骨頭からはずれてしまい、肘を動かす運動の妨げになってしまいます。

この状態が肘内障という状態で、子供が肘内障になりやすい理由です。

3-2原因と注意点

肘内障は主に腕が引っ張られたときになりやすいものです。

  • 子供を起こす時に腕を引っ張った
  • 遊んでいる時に不意に腕を引っ張られる形になった
  • こけた時
  • 手をつないで歩いている時

この様に様々なタイミングがありますが、最も多いのはお子さんの腕に力が入っていない時に親御さんが腕を引っ張った時です。

神経質になりすぎる必要はないですが、大人が意識する事が予防につながりますから、パパさんママさんは気を付けてあげて下さい。

4まとめ

今回お話しした整復を行えば、泣くほど痛がっていたのが嘘なくらいすぐに痛みはとれます。

しかし最後にもう一度お伝えしますが、肘内障だと思っても違う場合もあるので、基本的には一度みてもらうようにしましょう。

ご自分で行うのは、どうしても病院や整骨院に行けない夜間や出先など緊急時に行うようにして下さい。

そして一番いいのは、肘内障を起こさないよう大人が気を付けてあげる事ではないでしょうか。

お子さんの骨や靭帯がしっかり成長するまでは、お父さんお母さんが見守ってあげて下さい。

最後まで読んでいただきありがとうございました。感謝いたします。

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