腰のヘルニアってどんな状態?治す為に症状・原因を知ろう

こんにちわ!治療家一筋13年、整体院院長の小村です。

  • 「足がしびれて痛いから病院に行ったら、椎間板ヘルニアと言われた」
  • 「腰に昔からのヘルニアがあるからずっと腰が痛い」

この様な方は多いんじゃないでしょうか?特に、椎間板ヘルニアと言われたことを何年もひきずってしまっている方の話しはよく聞きます。

ですが、椎間板ヘルニアはなってしまうとその先何年も腰痛や足のしびれに悩まなければいけないものではありません。適切に対処をすればしっかり改善する事は可能です。

その為には、椎間板ヘルニアとはどんな状態でどんな症状なのか知っておくことが大切なので、今回はその事についてお伝えしていきたいと思います。

※椎間板ヘルニアは、首・腰・稀に胸がありますが、今回は腰について書いています。

1腰のヘルニアってどんな状態?

背骨の中の腰の骨は腰椎といって、下の図の様に5つの骨が連なって構成されています。そして1つ1つの腰椎の間に『椎間板』というものがあります。

この椎間板は非常に水分が多い組織で、柔らかいゲルの様な状態をしているので、

  • 体を動かしたときに腰椎の動きをサポート
  • 背骨にかかる衝撃を吸収するクッション

この様な役目をしています。この椎間板がないと、骨と骨がガツガツ当たってしまって痛かったり、動きが制限されてしまいます。

また、椎間板は背骨にかかる80%の加重を支えているといわれ、非常に負担がかかりやすい場所でもあります。

1-1椎間板がとびだす!?

腰のヘルニアの正式名称は『腰椎椎間板ヘルニア』といいます。

この『ヘルニア』というのは、『正常な場所から飛び出してしまった状態』という意味です。

つまり腰椎椎間板ヘルニアとは、下の図の様に『腰椎の椎間板が正常な状態から飛び出してしまっている状態』の事を言います。

背骨には大事な神経が多くありますから、場合によっては椎間板が飛び出した先で神経にあたってしまい、問題が起こってしまうという事です。

 

2腰のヘルニアの典型的な症状

では飛び出した椎間板が神経にあたってしまうと、具体的にどういった問題が起こるのでしょうか?

足の神経はほぼ全てが腰椎から出ています。ですから、腰椎のレベルでのヘルニアによって神経に当たってしまうと、足に向かう神経の働きが悪くなってしまいます。

神経は、体と脳の情報のやり取りをつなぐ電線の様な役目をしていますから、働きが悪くなると正しい身体の情報のやり取りができなくなってしまいます。

するとその異常を体が知らせるために、

  • 痛み
  • しびれ

また状態がきついと、

  • 感覚異常
  • 力が入りずらい

この様な問題が出てきます。これら問題は、椎間板の飛び出し方によって右側や左側または両方に出たり、ヘルニアが起こる椎間板のレベルによって問題が起こる場所も違ってきます。

ですが、特に問題が起こりやすい場所もあります。

では具体的にどのあたりにそういった問題が出やすいのかも見ておきましょう。

2-1腰や足に痛みやしびれ

特に痛みやしびれが出やすいのは、

  • お尻
  • 太ももの外側から膝の下
  • すねやふくらはぎの外側
  • 足の裏

このあたりが『ズキズキ』うずく様に痛んだり、『ピリピリ』『ジンジン』したようにしびれる事が多いです。

2-2感覚異常や力が入りずらくなる

問題が出やすい場所は同じですが、足を触った時に問題の無い方の足と比べて、間になにか挟んで触られているような感覚の鈍さが出る事もあります。

また、足首や親指に力が入りずらくなり、歩いているとよくつまづいてしまうといった事も起こる事があります。

この他にも、稀ではありますが、

  • 足に力が入らず、自分で歩けない
  • 排尿や排便がうまくいかない

このような問題が出る場合もあります。この様な場合は、早急に病院にかかるようにして下さい。

2-3ヘルニアがあっても必ず問題が起こるわけではない

これまで腰のヘルニアになった時に出やすい問題をお伝えしてきましたが、あなたにひとつ覚えておいてもらいたいのは、

ヘルニアがあっても必ず問題が起こるわけではない

という事です。

腰椎椎間板ヘルニアというと、手術しなければ治らないとか、一生腰痛と付き合っていかなければいけないというような認識を持っている方も多いものです。

ですが、レントゲンやMRIなどの画像では椎間板ヘルニアがあるけど何も症状がないという方も多くいますし、ヘルニアが原因と特定できるのは腰痛の中でも5%程度と言われ、手術が必要になるものはさらに少ないと言われています。

さらに、飛び出した椎間板自体も時間をかけて自然に体に吸収されていく、という事も最近ではわかってきています。

つまり、腰椎椎間板ヘルニア自体が腰痛や問題の原因になっている事は少ないしヘルニア自体もちゃんと治る、という事です。

思い込みが痛みをつくりだす、という場合もあります。

「自分はヘルニア持ちだから‥‥」と思ってしまっている方は、その誤解を捨ててみて下さい。

そして一般的な腰痛対策からでも行ってみて下さい。案外すぐに良くなるかもしれませんよ。

「何をしたらいいかわからない」という方は、下の記事に腰痛の対策についてまとめていますので参考にしてみて下さい。

3ヘルニアになる2つの原因

椎間板ヘルニアは椎間板が正常な状態から飛び出してしまった状態とお伝えしましたが、椎間板は大きく分けて髄核(ずいかく)と繊維輪(せんいんりん)からできています。

髄核という部分は椎間板の中央にあり、水分を多く含みゲル状になっています。その髄核をコラーゲンを多く含んでいてしっかりしている繊維輪が取り囲んでいます。

この繊維輪がなんらかの原因によって亀裂ができると、髄核が飛び出てしまいヘルニアになってしまうという訳です。

ではなぜそのような亀裂ができてしまうのでしょうか?その原因となる要因もみておきましょう。

3-1環境による要因

1つは環境による椎間板の変性があげられます。椎間板は20歳をこえると水分量が減ってくるなど、加齢によって変性してきます。

その上先程もお伝えしましたが、椎間板には背骨にかかる加重の80%を支えていますから、常に負担がかかりやすいところです。

特にかがんで物を持つような行動は腰に多大な負担がかかりますから、もちろん椎間板にも強い負担がかかってしまいます。

この様に、加齢により椎間板の変性し、椎間板に強い負荷がかかった際に繊維輪に小さな亀裂ができると、椎間板ヘルニアになります。

やはり、仕事などで重い荷物を持つ事が多かったり、長時間の車の運転が関連があると言われていて、20~40歳ぐらいの男性に多い傾向があります。

3-2遺伝的な要因

最近の研究では、遺伝的な要因もあるという事も分かってきたようです。

21歳以下の腰椎椎間板ヘルニア手術群63例と対照群を比較した報告では,手術群では32%に家族歴があったが対照群では7%であり,約5倍の頻度で若年者の腰椎椎間板ヘルニアにおいては家族性の素因を有していた(DF02430, EV level 5). 
18歳以下で手術を行った腰椎椎間板ヘルニア40例と,年齢・性別をマッチングした対照群120例を調査した報告でも,対照群と比べて家族性素因が認められた(odds ratio 5.61)(DF02343, EV level 6

引用:腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン(改訂第2版)

つまり、特に若い年齢(ガイドラインでは21歳以下)のヘルニアでは遺伝的な要因も関係しているよ、という事です。

これについてはまだまだこれから新しい事もわかってくるかもしれません。

4まとめ

腰椎椎間板ヘルニアがどういうものかなんとなく理解できましたか?

もしかするとあなたも「病院で腰椎椎間板ヘルニアです」と言われて悩まれているかもしれません。

ですがほとんどの場合手術もする必要もないですし、時間がかかる場合もありますがしっかり改善していきます。

まずは一般的な腰痛対策からでも少しずつ始めてもらえればと思います。

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